【国内正規品】ゼンハイザー ダイナミックマイクロホン カーディオイド e935 の感想

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ドイツの老舗 Sennheiser のボーカル用ダイナミックマイクロホン。
有名な e945 の影に隠れたような存在で、型番から下位機のように思う人もいるようだが（実際、値段もやや安い）そういうものではない。
音は e945 的なクリアな方向性は感じるもののずっとナチュラル。つまり e945 ほどヌケる音ではない。その分オールマイティといえるが、キャラが立っていないのが e945 ほど注目されない理由だろうか。
SM58 のような古臭い音ではなく、現代的でしかも品のある音だから、もっと使われていいと思うのだが…。

何ヶ月か使ってきたAudix OM-5がいまひとつしっくり来ず、バンド仲間が同じスタイルのe-835を使っているのをみて購入しました。
指向性がOM-5に比べると広いために、楽器を演奏しながらボーカルを取るのにはちょうど良いです。（e-945でなくこちらを選んだのもそのためです）
自分はバンドでコーラスをする事も多いので、あまり指向性が狭いマイクだと中心を外したり距離を離したりして使うことが難しいんですね。
その点e-935は軸を外して歌えばバックグラウンドに溶け込むきれいなコーラス、近接して歌えば芯のあるメインボーカルといった使い分けがとてもしやすいマイクだと思います。

音質は他に所持しているSM57とOM5の中間、どちらかと言うとSM57よりで高域をさらにスムースに伸ばして全体的にパンチを加えた感じです。
OM-5は近接して歌うのが前提になっているのもあるのでしょうが、明らかに高域よりの音です。
対してe-935は意外と中低域もいい感じで出ており、声質のそれほど太くない自分にとってはすごく気持ちの良い音です。
今までなんとなくAudix至上主義だったのですが、これは良い買い物をしました。