日本人学習者に合った効果的英語教授法入門 EFL環境での英語習得の理論と実践 (英語教育選書) の感想
参照データ
タイトル | 日本人学習者に合った効果的英語教授法入門 EFL環境での英語習得の理論と実践 (英語教育選書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 佐藤 臨太郎 |
販売元 | 明治図書出版 |
JANコード | 9784181798246 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般 |
購入者の感想
CLTやTBLT、FonFが流行っている中、
EFLという環境において、どのように教えるべきかを考えさせられた。全面的に賛成とは言えないが、新しい教授法学んでから、改めてPPPについても検討するいい機会を与えてくれた。著者は一貫して、PPPを支持しており、こちらとしては心強く感じる。
EFLという環境において、どのように教えるべきかを考えさせられた。全面的に賛成とは言えないが、新しい教授法学んでから、改めてPPPについても検討するいい機会を与えてくれた。著者は一貫して、PPPを支持しており、こちらとしては心強く感じる。
英語圏や英語が公用語とされている地域における効果的英語教授法と、英語使用が通常行われない、世界的に見て特殊な環境である日本で行われるべき英語教授法は根本的に異なるという前提から、日本人に合った教授法を追求した一冊です。その着眼点に共感を覚え、タイトルを見てすぐ購入させて頂きました。
頭の部分から「タスク中心教授法」を批判し、それが特に第一章全編を貫いています。しかしながら、そのタスク中心教授法というのがどのようなものかの説明がほとんどありません。本書を理解するために、引用文献に挙がっている書籍をもう一冊購入する必要がありました。
筆者はとにかくこの教授法の効果に懐疑的らしく、そこかしこに批判がちりばめられています。一章の最後に「タスク型授業を,全面的に否定しているわけではありません(p. 19)」とは書いてありますが・・・。
章の最後にあるQ and Aコーナーでは、教師からの質問に答える形式で筆者からのアドバイスがありますが、半数近くがタスク中心教授法の批判に当てられています。このように、本書の中ではタスクというものは世の中に跋扈する悪霊のように描かれていますが、私の周りではあまりそのような教授法を熱心に推し進めていらっしゃる教師はおらず、本当にこのQ and Aのコーナーは世の先生方の質問を汲み取ったものかと疑問に思ってしまいました。
またその代替案として挙げられているPPPの教授法が日本人学習者対して真に効果のある教授法として紹介されていますが、その根拠が丁寧に書かれているとはいえません。著者は研究者であるようですが、可能なら極力その研究成果に基づいて議論をして頂きたいと思いました。主張は、語尾に「~と考えます」とつく個人的な意見や、「英語教師であれば,これは直感的におかしいと感じないでしょうか」と直感に訴える言明が多く、なぜ筆者の考える教授法が日本人学習者にとって最適と考えられるかという理論的根拠や論理的説明は最後までなかったように感じます。
頭の部分から「タスク中心教授法」を批判し、それが特に第一章全編を貫いています。しかしながら、そのタスク中心教授法というのがどのようなものかの説明がほとんどありません。本書を理解するために、引用文献に挙がっている書籍をもう一冊購入する必要がありました。
筆者はとにかくこの教授法の効果に懐疑的らしく、そこかしこに批判がちりばめられています。一章の最後に「タスク型授業を,全面的に否定しているわけではありません(p. 19)」とは書いてありますが・・・。
章の最後にあるQ and Aコーナーでは、教師からの質問に答える形式で筆者からのアドバイスがありますが、半数近くがタスク中心教授法の批判に当てられています。このように、本書の中ではタスクというものは世の中に跋扈する悪霊のように描かれていますが、私の周りではあまりそのような教授法を熱心に推し進めていらっしゃる教師はおらず、本当にこのQ and Aのコーナーは世の先生方の質問を汲み取ったものかと疑問に思ってしまいました。
またその代替案として挙げられているPPPの教授法が日本人学習者対して真に効果のある教授法として紹介されていますが、その根拠が丁寧に書かれているとはいえません。著者は研究者であるようですが、可能なら極力その研究成果に基づいて議論をして頂きたいと思いました。主張は、語尾に「~と考えます」とつく個人的な意見や、「英語教師であれば,これは直感的におかしいと感じないでしょうか」と直感に訴える言明が多く、なぜ筆者の考える教授法が日本人学習者にとって最適と考えられるかという理論的根拠や論理的説明は最後までなかったように感じます。