Too Big to Fail: The Inside Story of How Wall Street and Washington Fought to Save the FinancialS ystem--and Themselves の感想
参照データ
タイトル | Too Big to Fail: The Inside Story of How Wall Street and Washington Fought to Save the FinancialS ystem--and Themselves |
発売日 | 2010-09-07 |
製作者 | Andrew Ross Sorkin |
販売元 | Penguin Books |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 洋書 » Subjects » Nonfiction » Economics |
購入者の感想
500ページを超す大作。「sound and fury」に満ちているが、何を意味しているか著者はあえて示そうとしないのはジャーナリストとしての矜持であろう。内容はほとんど対話と時系列の記述で構成され難しい用語はない。ただし、金融市場メインプレーヤの名前、credit default swaps, due diligenceなどの言葉の意味を理解しておいたほうがいい。また登場人物が多い上、立場が激しく入れ替わりするもので、私は巻頭の関係者リストと写真を参照しながら読み進めた。読み終わると、しばし茫然。著者によればこの本の芽生えは2008年の9月15日、その日の終わりごろに、Lehman Brothersは倒産、Merrill LynchはBofAに売られ、AIGは国有化された。この本はその一部始終である。目の前で行っている巨大な崩壊を充分に堪能あそばせ。