街道をゆく 40 台湾紀行 (朝日文庫) の感想

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参照データ

タイトル街道をゆく 40 台湾紀行 (朝日文庫)
発売日販売日未定
製作者司馬 遼太郎
販売元朝日新聞出版
JANコード9784022644947
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » さ行の著者

購入者の感想

 李登輝総統がこんなに偉大で,台湾がこんなに歴史的痛みをひきずってきた国だとは、恥ずかしながら知らなかった。
 無主の国だった台湾。オランダが南部の港を占拠(1624),続いて明の鄭成功がオランダを駆逐(1661),鄭家の清朝への帰降後,清の版図に入る(1683)。
 明治維新後,日本政府が東部に進出(1874),清国が台湾を一省とする(1885),日清戦争で台湾は日本領に(1895)。
 日本時代は太平洋戦争での敗戦まで50年続く。爾後,中華民国となる。蒋介石(1975没),蒋経国(1988没)の乱暴な大陸系の統治があり,この間1947年に2.28事件が起こった。1988年に漸く台湾人の李登輝が総統になった。日本で学び,農学を専門とする学者であり,クリスチャンでもある人格者。絶妙のバランス感覚で,豊かな文明国をきりもりしている。甲子園で準優勝した嘉治農林高校,戦前の日本で一番高い山は富士山ではなく新高山という話は面白かった。
 すぐれた紀行文(1993)。

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