ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー の感想

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参照データ

タイトルジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー
発売日2015-01-09
製作者リーアンダー ケイニ―
販売元日経BP社
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » 思想・社会 » 思想

購入者の感想

この本はジョナサン・アイブを主人公として書かれたはずなのに,読み進むとそれを忘れてしまう節があります.ただ,これは悪い意味では無く,アップルという会社の本質を探るには,主人公がたくさん出てきてしまうと言うことでしょう.特にスティーブ・ジョブス抜きにアップルを語れないことは誰もが想像に難しくないわけで,予想通りの展開と言えばそれまでです.

特に注目すべき内容は,ジョニーがジョブスに対して徹底的に尽くしたと言う事です.想像以上にです,これがあまりにも保守的であることが面白いですね.

 『ジョブスはスタジオにしょっちゅう来ていたが,
  ジョニーはジョブスが出張などで居なくなった間に仕事を片付けていた.』 p.229

 ジョブスがいるときは仕事にならないと言うことでしょう!

 『スティーブが不在の間は5割から10割増しで仕事がはかどった.
  たまったことを片付け,彼が帰ったときに新しい作品やアイディアを見せていた.』 p.229

 これと思った上司に時間を惜しまず尽くすこと,そして信頼を勝ち取ることが会社人生で非常に重要であることを再認識します.

 『ジョニーの方がスティーブを動かしていることも少なくなかった.』 p.237

これがいわゆる上司の使い方だと思うのです.自分のやりたいことを決済権を持つ上司に言わせることで仕事を,そしてチームを動かす事ができるのだと!気むずかしいスティーブと意気投合しているのは本心か,それとも合わせる能力を持っているのかは分かりませんが,組織における対立の構図は何も生み出さないのではないか,と言う事です.

そしてついにジョニーはかつての上司であるルビンシュタインをスティーブの采配によって追い出しました.上司であれば誰にでも尽くすと言うことではなく,『この人こそ!』 に賭けて勝ったのがジョニーだったと言えます.ここはサラリーマン世界の典型を見ることが出来ます.

いろんな意味で,アップルという会社は面白いと思いました.そんなアップルのことを知りたいと思う人には本当に興味深い一冊だと思います.

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