銀と金　６ (highstone comic) の感想

この巻で誠京麻雀編が終わる。
今の福本作品からは想像もつかないほどテンポがいい。
最大の見所は「如何にして資金力に差のある敵を討つか」ではなく、
初っ端のチャンスを逃して深く沈んでいく森田の心理描写にある。
前巻のラストで恐怖を煽られ、残り資金も切迫して
追いつめられていく森田･･･。こういうシチュエーションを
描かせたら本当にこの人の右に出る者はいない。
そして誰もが予想できなかったであろう鮮やかな幕切れ。
福本作品最高と言われるエピソードを堪能して欲しい。0