1/35 装甲騎兵ボトムズ ラビドリードッグ ST版 (プラスチックキット) の感想

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かつてタカラＳＡＫシリーズで遂にキット化されなかった本機ですが、よもや今になって入手できるとは思いませんでした。
キットはまずは外箱が白抜きに大河原邦夫氏の手描きイラストがボックスアートとなっていて、８０年代の香りを強く漂わせる
感じになっています。三色のランナーで構成され、組み立てもシンプル。ポリキャップによる可動式ですがきちんとポリキャップ
がプラパーツで隠せるような構造になっています。可動範囲も広く降着状態など特殊なシチュエーション以外の劇中ポーズは
ほぼ再現できます。ハッチは開閉するが中にパイロットがいない、ソリッドシューターが貼り合わせ式など細かいところに難点は
ありますがインジェクションキットとして出た事実に比べれば些細なことですし、ＰＳ版でのさらなる充実にも期待が膨らみます。
タカラのＳＡＫシリーズを意識したと思われる大河原氏によるラビドリードッグのバリエーションモデルの挿絵もついていて、昔
組んだ事のある人にとってニヤリとする演出もあります。自らの得意なサイズではなく1／35という過去のシリーズとの互換性を
生かしたサイズで展開するＷａｖｅさんの姿勢にも敬意を表するとともに今後の展開にも大いに期待したいです。値段も決して
安いとは言いませんが、その分の内容は十分あります。当時悔しい思いをした方、特におすすめです。