ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 塩野 七生 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101181653 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
本書の大半が、最高権力者の地位と権力を手に入れたアウグストゥスによる改革、とりわけ軍政や税制などの内政改革についての記述となっています。塩野氏が言うとおり、アウグストゥスの改革は慎重かつ巧妙に行われたために、帝政アレルギーをもつ元老院派とのせめぎあいなどが描かれる訳でもなく、正直、退屈に感じられる内容でした。
それでも後半は、アウグストゥスを永年支えてきたアグリッパ、マエケナスの死、有能な後継者ティベリウスと親友アグリッパの子でもある孫への愛情をめぐる血統に対するこだわりなど、アウグストゥスの人間らしさが少しずつにじみ出てきます。アウグストゥスの生涯を、単なる帝政を樹立した歴史ものという視点だけでなく、ヒューマンドラマとしても続きを読みたくなる内容になっています。
それでも後半は、アウグストゥスを永年支えてきたアグリッパ、マエケナスの死、有能な後継者ティベリウスと親友アグリッパの子でもある孫への愛情をめぐる血統に対するこだわりなど、アウグストゥスの人間らしさが少しずつにじみ出てきます。アウグストゥスの生涯を、単なる帝政を樹立した歴史ものという視点だけでなく、ヒューマンドラマとしても続きを読みたくなる内容になっています。