体と体質の科学―原因と対処法をやさしく解説 (ニュートンムック Newton別冊) の感想

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参照データ

タイトル体と体質の科学―原因と対処法をやさしく解説 (ニュートンムック Newton別冊)
発売日2012-12-27
販売元ニュートンプレス
JANコード9784315519556
カテゴリジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » 基礎医学 » 病理学

購入者の感想

雑誌Newtonの過去の連載記事から32本を選んで4つの章に分けて1冊にまとめた本。Newtonらしく、きれいなイラストが動員されており、大変わかりやすい。それぞれ読みきりになっている。いくつか例を挙げる。

・音痴:音の周波数は空気伝道と骨伝導とで違っており、自分が出している音を内部で認識する内的フィードバックが関係する。認知のずれを修正すれば改善できる
・筋肉痛:収縮している筋肉を伸ばすときの筋肉結合組織の損傷で発生。乳酸の蓄積は筋肉疲労をおこすが筋肉痛とは関係無い
・金縛り:レム睡眠時の睡眠麻痺のこと。
・食欲:前頭連合野が関係する。噛む回数が少ない食べ物ほどやみつきになりやすい
・あくび:脳の中の酸素不足が原因のひとつ
・なみだ:ムチン層(たんぱく質で固まると目やにになる)+水層+油層。不足すると目が疲れやすい
・鼻水と鼻づまり:鼻くうの中の鼻腺で作られる粘膜と毛細血管からにじみ出る水分が合わさったもの。感動したときの鼻水は実は涙
・鼻血:正しい止め方は、鼻の穴を両側から押さえて下向きのままでいる
・尿:臭くなるのは排出後細菌が尿素をアンモニアに分解するとき
・物忘れ:脳のなかで記憶へたどりつく道のりを失っている状態
・汗:汗は臭わない。細菌が分解するとき臭いがするので、清潔にして早く乾かせばいい。ヒトはエクリン腺の方がアポクリン腺より多い珍しい動物
・冷え性:熱の6割は筋肉、4割は内臓で生まれる。女性に冷え性が多いのは筋肉量が少ないから
・いびき:気道の流れが妨げられて音が出る。気道がふさがると無呼吸になって危険
・ストレス:自律神経を介したものと、内分泌を介したものの2種類がある
・虫歯:虫歯菌が砂糖などを分解して酸を出しておきる。フッ素やキシリトールは役立つ
・血液型:性格とは関係ない。地域によって分布が異なる。特定の病気になりやすい/なりにくい血液型はある

自分の体のことでも、知らないことはいろいろある。健康維持増進という観点からもより正確な知識は、無いよりはあった方がいい。科学の本だが、やさしく書かれており、特に前提知識は必要ない。

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