Flowers for Blossom の感想

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注目の女性ヴォーカリスト、たなかりかさんのメジャー4作目は、ブロッサム・ディアリーをモチーフにした作品。ブロッサム・ディアリーを敬愛する、たなかりかさんのキュートで清潔感のある歌声は、自然体でとても魅力的、繰り返し聴きたくなる心地よさにあふれています。多彩なアイディアが詰まった内容で、「Thou Swell」をスリリングなアレンジで耳を惹きつけ、コール・ポーターの名作「Give Him The Ooh-La-La」では、ユーモアを織り交ぜて軽やかに仕立て上げ、彼女らしさをより一層表現。また「Tea For Two」「Lover Man」などスロー・ナンバーでのじっくりと掘り下げた深みのある歌詞解釈に、楽曲に対する彼女の真摯な姿勢が滲み出ています。哀愁を帯びたピュアな歌声で、語るように切々と歌う「You Are There」が出色の出来映え。粒ぞろいの選曲、しなやかな解釈、こだわりの高音質録音、と３拍子揃った寛ぎ感に満ちたアルバムです。