要件事実マニュアル 第1巻(第4版)総論・民法1 の感想

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参照データ

タイトル要件事実マニュアル 第1巻(第4版)総論・民法1
発売日販売日未定
製作者岡口 基一
販売元ぎょうせい
JANコード9784324096567
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 民法・民事法

購入者の感想

以下、要件事実マニュアル1・2を合わせた司法試験・予備試験受験生向けの書評です。

【総評】
・論文・短答含めて民法の基本書として使える。
・記載されている要件事実を「マニュアル」的に暗記するための本ではない。

【特徴】
・試験に必要な知識がコンパクトにまとめらている
 本書のタイトルからすると要件事実を暗記するツールであるかのようであるが、イメージ的には要件事実の順(請求原因→抗弁→再抗弁)に整理された受験用の択一六法のような感じ。要件事実がはじめに示され、そこに択一六法のようなコンパクトな判例・通説の説明がつく。 要件事実的に整理しきれない部分についても普通に項目立てて説明されているため、試験用の知識として穴が出るようなことはない。

・要件事実についての説明が充実している
 実体法的な解説は、判例・通説の整理にとどまっているが、要件事実の説明は充実している。通常の試験対策用の要件事実の本は、「司法研修所説」を前提に説明しているが、本書では、実務とかけ離れている、と司法研修所説すら批判の対象。実務としてはともかく、試験対策としては司法研修所説に反対する必要はないと思われるが、司法研修所説がいかに形成されてきたか、その理解には役立つ。

・事実記載例も載っている
 請求の趣旨や要件事実について記載例もちゃんと示されている。論文試験では、記載例に則った具体的な記載が求められるが、記載例が示されているため実際どのように書くのかイメージできる。

【注意点】
・要件事実が網羅的に整理されているが、一部重要なもの(問題研究、紛争類型別、判決起案の手引事実記載例に記載のもの)以外は暗記するようなものではない。原告の請求原因の主張に対して、典型的にどのように抗弁再抗弁が展開されていくかイメージするだけで十分。
・判例・通説の説明は結論のみなので、別途他の基本書・予備校本などで理解しておく必要がある。
・あくまで実務用の本なので、建築訴訟・マンション訴訟などに特化した事項も記載されている。試験ではそこまで出題されないため、自ら取捨選択する必要がある。

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