自分の頭と身体で考える (PHP文庫) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル自分の頭と身体で考える (PHP文庫)
発売日2014-09-12
製作者養老 孟司
販売元PHP研究所
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別

自分の頭と身体で考える (PHP文庫) とは

   解剖学者と武術家という、一風変わった取り合わせの2人の対談をまとめたものである。養老孟司は、東京大学医学部教授を退官後、北里大学で教鞭を執る解剖学者である。また甲野善紀は、剣道などの武術を通して、精妙な古伝の術理と技法を探求している。お互いの専門分野は異なるが、どちらも扱っているのは「身体」である。古武術と解剖学の視点からそれぞれ世の中のさまざまな事象を見てみると、実におもしろい考え方ができるものだと驚かされる。

   大多数の日本人(著者らは全体の9割と述べている)は意外にわからないことを「わかったつもり」で生活している。そして、高名な人物が「白」と言えば「白」であるし、「黒」と言えば「黒」である、というような風潮も見られる。そんな大多数の「何も考えていない」人に、もっと物事を自分の「方法論」で考えてみよう、と呼びかけている。教育、政治、環境問題、医学などにまつわるさまざまな問題が、彼らの「方法論」によってバッサリ切られていく。手厳しい意見も多いが、ハッとさせられるのも事実である。

   そしてさらに特筆すべきは、物事を表現する言葉がとにかく豊富なことである。1つの事象を説明するのに、次から次へと言葉が飛び出してくる。養老・甲野の真骨頂ともいえるだろう。(冴木なお)

購入者の感想

「専門は?」と聞かれれば、
どちらも「身体のこと」と答えるであろう、
解剖学者・養老孟司氏と武術家・甲野善紀氏の対談集。

こうしてお二人を並べると、
不思議な組み合わせだなあ、という感じもしますが、

基礎体力とは、
「筋力や心肺機能といったいわゆる体力なのか、
それとも身体運用法の巧みさなのか」と問う甲野氏と、
「僕は科学は信じてませんよ。科学は方法論ですから」
と述べる養老氏の話は、
頭と身体を「どう使うか」という点において重なります。

遠慮も壁も感じさせない、
しっかりかみ合っている良い対談集だと思います。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

自分の頭と身体で考える (PHP文庫)

アマゾンで購入する
PHP研究所から発売された養老 孟司の自分の頭と身体で考える (PHP文庫)(JAN:登録されていません)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.