LIFE 6 SENSE の感想

とにかく、見事の一言。

前作のLASTとは打って変わり、
ラップパートが増え、時に切なく、それでいて最高にクールでグラマティックな曲調な曲が多くを占めている。
個人的な感覚で申し訳ないけど、トラック２、３、７なんかは聞きながら、夜または明け方の、人のいない少し寂れた街が連想された。
それは１ｓｔアルバム、Timelessにもどこか共通するものを感じるし、そういったものにルーツをもつ彼ら。
原点回帰という言葉を当てはめるのにも、あまり違和感を感じないです。

あまり歴代のアルバムに比べて、LASTはあまり好きになれなかった自分でしたが、この一枚には見事と言わざるを得ませんでした。
TAKUYA∞さん独特のボーカル、息の合ったアンサンブルとの掛け合い、力強い歌詞、その言の葉に乗せる激しくも時に優しいメロディー。
「これが、UVERworldの音楽だ。」ということを遅ればせながら僕も胸を張って言える。
そんな一枚になったと感じました。

そして、アルバム発売前にラジオ放送で流れ話題になったアルバムのラストトラック、白昼夢。
僕も、邦楽洋楽問わず、色々な曲を聴いてきたつもりだけど、３分２０秒という短い時間の間に、こんなに多くを感じさせられた曲は、はっきり言います、初めてです。
これは言葉で表すのは難しい。ぜひ、ご自分で感じてください。

とにかく耳に残り、響くものが多いこの一枚。
東京ドームで、このバンドのボーカルであり、今も夢を追いかけ続けている一人の男が叫んだ、
「日本中のだれもが、愛してくれるそんな曲を作ってみせる。」
そんな日が来るのはそう遠くないように思える。はたまた、このアルバムの中から、そんな曲が飛び出すのかもしれない。
それでも彼らはまた新たな夢を叫び、追い掛け続けるのだろう。

至高の一枚。