現代用語のクソ知識 の感想

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参照データ

タイトル現代用語のクソ知識
発売日販売日未定
製作者有吉 弘行
販売元双葉社
JANコード9784575305791
カテゴリジャンル別 » エンターテイメント » 演劇・舞台 » 演劇

購入者の感想

本書は、タイトルは「現代用語の基礎知識」のパロディだが、ネタの中には、こうしたパロディ辞書の原点と言うべき「悪魔の辞典」のテイスト。有吉の言葉を借りるなら、クソを笑うクソを笑う、つまり愚民冷笑を潜ませている点にこそ深い笑いがある。

たとえば、イクメンを「つまりは、お父さん」と断じる含意は、お母さんを「人妻の意」と解説するのとは、全く違う次元の話になっている。
お母さんに付加価値は見出し難いが、イクメンは国もメディアも芸能界も付加価値として持て囃している。しかし、彼らのしていることって、お父さんと言われる人達のしていることと何が違うの?そんなもんキャァキャア言ってバカじゃねーのという有吉の小さな毒づきに気付けると本書の価値は一層高まるだろう。

一方で、有吉の毒は絶妙の調合がなされていて、致死量に至らないギリギリで止まっている。例えば、おひとりさまを「ブスで淋しい女を甘やかす言葉」と解説しているのも、そんなことはみんな分かっていて、「わたしーおひとりさまでイタリアンのランチしちゃって」とか抜かす女は周囲だけでなく本人も痛みを感じながら必至で淋しいブスを追い詰めない努力をしているが、有吉がハッキリそう言ってくれたおかげで、おひとりさまはそれをギャグに転嫁でき、それで心が楽になるだろう。
分かりやすくいえば、品川佑が勘違いバカとして排除されることなく、嫌われうるさキャラで暮らしていられるのは、有吉の「おしゃべりクソ野郎」があってこそ。あれで、品川の人気が落ちたのではなく、あれは何れ転落した品川へのセーフティネットだったわけだ。

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