神秘 の感想
参照データ
タイトル | 神秘 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 白石 一文 |
販売元 | 毎日新聞社 |
JANコード | 9784620108049 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » さ行の著者 |
購入者の感想
「一瞬の光」そして「不自由な心」を読んで、白石一文のファンになった。
ただそれ以降、オカルトめいた話が多く、彼の作品から遠のいていたが
「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」で復活。
本作「神秘」は、それに続く作品と言っていいと思う。
*
主人公である出版社取締役の男性が末期がんの告知を
受けるところからストーリーは始まる。
この物語はの背骨は「がん治癒」だ。治療ではなく治癒。
そして題名にあるように、神秘と運命をめぐる冒険だ。
私自身は、非科学的な治療に関しては眉唾モノと思って、
ハナから相手にしないが、本書では「もしかしたら」「確かに」と
うなづいたところは多数あった。
読後感がファンタジーやオカルトにならずに読み進められたのは、
作中の細かな心理描写やがんに関する詳しい情報、
そして人生への深い深い考察にあると思う。
568ページという大作だが、だれることなく読み終えた。
特に終盤、さまざな人生の糸が結ばれていく過程は読み応えアリ。
話は変わるが、本作で登場していた
「奇跡的治癒とはなにか―外科医が学んだ生還者たちの難病克服の秘訣」も読んでみようと思った。0
ただそれ以降、オカルトめいた話が多く、彼の作品から遠のいていたが
「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」で復活。
本作「神秘」は、それに続く作品と言っていいと思う。
*
主人公である出版社取締役の男性が末期がんの告知を
受けるところからストーリーは始まる。
この物語はの背骨は「がん治癒」だ。治療ではなく治癒。
そして題名にあるように、神秘と運命をめぐる冒険だ。
私自身は、非科学的な治療に関しては眉唾モノと思って、
ハナから相手にしないが、本書では「もしかしたら」「確かに」と
うなづいたところは多数あった。
読後感がファンタジーやオカルトにならずに読み進められたのは、
作中の細かな心理描写やがんに関する詳しい情報、
そして人生への深い深い考察にあると思う。
568ページという大作だが、だれることなく読み終えた。
特に終盤、さまざな人生の糸が結ばれていく過程は読み応えアリ。
話は変わるが、本作で登場していた
「奇跡的治癒とはなにか―外科医が学んだ生還者たちの難病克服の秘訣」も読んでみようと思った。0