君がいなくちゃだめなんだ(初回生産限定盤)(DVD付) の感想

「君がいなくちゃだめなんだ」：初めて花澤さんが主演する実写映画「君がいなくちゃだめなんだ」の主題歌ということですが、花澤さんが「映画とは離れたところでも、それぞれの『君』を思い浮かべながら聴いてもらえるんじゃないかな」と語っているように、シンプルで純粋で、それゆえに力のあるバラードです。実に可愛い歌詞を聴いていると真っ直ぐ立った高校1年生ぐらいの女の子が思い浮かびます。決して子どもっぽいというのではなくて、その純粋さと視線の透明さにおいてです。
「Blessing Bell」：お友達の結婚式に友人として招かれた花澤さんが二人を祝福している歌。心の底から喜んでくれるこんなお友達が欲しいものです。高音の声がきれいで、一点の曇りもない青空にかかる虹のような歌。
「運命の女神」：いつか巡り合う運命の彼を待ちながら、お金では買えない素敵でかけがえのない思い出を積み重ねていく私。
3曲とも奇をてらわない優しいサウンドです。花澤さんにはいろいろな挑戦もして欲しいけれど、やっぱりこういったあくまでも優しく可愛らしく純粋な花澤さんを、いつまでも根底のところに持っていて欲しいです。

初回生産限定盤のミュージックビデオは映画「君がいなくちゃだめなんだ」から採られているようで、Webで見られるものよりは長いバージョンです。「歌＋ひとこと」になっていて、この「ひとこと」が映画のどこで出てくるか、楽しく想像することができます。花澤さんは「こきゅうとす」のミュージックビデオの演技も良かったですが、ここでもなかなかの役者だなあと思いました。
撮り下ろしブックレットは歌詞カード＆映画からのフォトギャラリー7枚。

今回も聞けて良かったと思う一枚でした。花澤さんファンは躊躇なく買うべきでしょう。花澤さんをよく知らなくても、心優しい歌が好きな方ならお薦めです。