新編 風の又三郎 (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル新編 風の又三郎 (新潮文庫)
発売日販売日未定
製作者宮沢 賢治
販売元新潮社
JANコード9784101092041
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学

購入者の感想

 小学校時代に読んだ。

 最後まで「風の又三郎は 風の精でした」という一言がなくて 

もどかしい思いをした事を憶えている。どう考えても 風の精のはずなのだが。宮沢賢治も意地悪だ。当時はそんなことしか思わなかった。

 それから30年経った今考えるとどうかとさっきから考えている。

他のレビュアーの方も仰っているが 宮沢賢治の「力」は その独特

の「日本語」にある。実際 賢治の言葉は 言霊ともいうべき魔力に

満ちている。こんな独特な日本語は他ではお目にかかれない。

 賢治の資質は 基本的には詩人であるというのが小生の独断である。

そんな詩人が書いた童話は 散文詩と言ってよい。風の又三郎も 

そんな詩人のマスターピースの一つである。それも比類の無い。

 風の精だったのだろうか。未だ 迷っている。後20年くらい経ったら そうしてその時生きていたら また 考えてみたい。 

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