Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 12/10号 [がんは放置すべき?] の感想

慶応大学の近藤誠のガンの標準治療(「手術」「放射線治療」「抗ガン剤治療」)を全面的に否定する「ガン放置療法」は、日本の医療界に大論争を起こしている。様々なケースがあり、一様ではないわけだから、最後は患者自身の選択であり、自己責任の世界である。
「病気は医学的治療によって良くなる」という常識から考えれば、「放置療法」という逆説が一定の支持を得ていること自体、ガンの治療法に大きな問題点があるということだろう。その実態を考察するレポートである。

「日米を挑発する中国の腹の内」 J.バークシャー・ミラー
中国の「防空識別圏」と日米の対応である。中国の恫喝に対して筆者は、「私の中の80%が、これは芝居だと言い、残りの20%が軍当局者なら最悪の事態に備えるべきだと言っている」と書く。中国問題は、バークシャー・ミラーの
担当。いつもながら、筆者の的確な分析と知識に最敬礼したい。韓国問題のとらえ方の甘さが、中国担当者にはない。