マッサン メモリアルブック (NHKウイークリーステラ臨時増刊4/30号) の感想

泣いたり笑ったり、そのストーリーテリングや繊細な美術デザインに唸ったり、そして時には―髭男爵の山田ルイ53世のコント中のセリフではないけれど、まさに今―ペース配分に気をもんだりと、この半年間ともに過ごし、すっかりオレの生活の一部となってしまった『マッサン』。
かつて“国民的ドラマ”の異名を取った『おしん』が放送されていた頃、「あんまり気の毒で……。」と、おしんを演じていた女優さん―小林綾子さんか、田中裕子さん？―宛てに、お米を送ってきたおばあちゃんがいたそうですが、マッサンとエリーの家や、熊虎一家の住まいであったニシン御殿などが、自分ちの居間とつながっているようにすら感じている今のオレには、そのおばあちゃんのエピソードをネタとして扱うことなど、もはやできないのでした。
そしてこれは、懐かしの『グラフNHK』（！）が週刊テレビ雑誌となって刊行されている『ステラ』の、まるごと『マッサン』で構成された臨時増刊号。
NHK出版から出ている“ドラマ・ガイド”のPart 1・Part 2とは版元も異なっていてオールカラー・約120ページ、紙質も違い、サイズも縦に4cmほど高くなっています。
表紙を開いてすぐに、見つめあうマッサン＆エリー。
あのおなじみのキービジュアルを表に、裏には余市時代・晩年のマッサン＆エリーのシックなツーショットを、それぞれあしらった二つ折りピンナップが、綴じ込み付録としてついています。