アスキークラウド 2014年 01月号 [雑誌] の感想

今月の特集は創刊準備号に続いて、アマゾンの特集でした。
今回もアマゾンを迎え撃つ日本企業の話題が掲載されていたのですが、その中で一番注目したのは「あえてネットの逆を行く最強の御用聞きビジネス」でした。
通販の最後のカギは、直接顧客に接する配送業者が握っているという考えから、日本郵便は高齢者市場を狙って、訪問サービスを始めたとのこと。
配達員自身が直接顧客から注文を取るため、ネットを使わなくても宅配サービスを受けられるそうです。
これはアマゾンの最強のライバルだというのは納得でした。
米とか重いものも配達してくれるので、高齢者には大変好評だとのこと。

また「ディズニーは４０００円で一生分の『作品』を届ける」というのも面白かったです。
ディズニーはウルトラバイオレットに参加しなかったそうですが、独自のMovieNEXという新機軸を始めたそうです。
MovieNEX商品を買ったユーザーは、新しいフォーマットの商品が出ても買い直す必要が無いというサービスだそうです。
MovieNEX対応のDVDを購入したユーザーは、4K動画のネット配信が始まった時に無料で視聴できるそうです。
「アマゾンがディズニー作品のを売れば売るほど、ディズニー側に顧客IDが増える」構図はまさにプラットホームとコンテンツホルダーの立ち位置が逆転した状態だと解説されていましたが、その通りだと思いました。

今月の「インタビュー『私のフィロソフィー』」は、エバーノートＣＥＯのフィル・リービンのインタビューでした。
「起業するにはタイミングがとても重要です。以前は難しいと思っていたことが、少し実現できそうになった時が起業のタイミングで、最大の努力を払って世界にインパクトを与えなくてはなりません。まだまだ不可能なタイミングだと時間とエネルギーを無駄にして終わってしまいますし、簡単にできてしまう時には遅すぎる」という言葉には感銘を受けました。0