2015年版 U-CANの行政書士 速習レッスン (ユーキャンの資格試験シリーズ) の感想

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2014年合格者です。(181点）2014年度版での感想です。

行政書士試験合格の鍵は、膨大な「条文」「判例」をいかにコンパクトに精密に記憶するか、これにかかっていると思います。
この本は、数ある基本書のなかでも、860ページもあり、文字を大きすぎず小さすぎず、適度に通読できます。
赤い枠で書かれた「必須項目」「重要条文」「重要判例」の三つのエリアは、極めて大事であり、
行政書士試験合格のためには落としてはならない部分です。
これをまず、押さえましょう。
欄外の漫画の吹き出しのコメントも、わかりにくい概念や見落としがちな視点などが、
併記されていて、理解が深まります。図やイラストも、大きすぎず適度です。
条文が特に大事な、行政三法、地方自治法も細かい論点も押さえられています。
執筆しておられれるのは高田享弁護士です。
一般知識も、個人情報保護関連は、完璧とは言えませんが、他社よりは、充実しています。

2014年度版を使用して、特に他社との違いを感じたのが、誤った記述の訂正がほとんどなかったことです。
他の出版社のHPの正誤表を見ると、メジャーな出版社でも、結構誤った記述が発生しています。
誤った知識を覚えてしまうのは、とても恐ろしい事です。
また、本試験当日夜に発表される答案速報ですが、合格発表の際に公表される、試験研究センターの
正式な正解、とくに記述式ですが、U-CANはまったく誤りがありませんでした。
(「指定管理団体」は研究センターの正式正解としては甚だ疑問ですよね…）
大手予備校でも、答案速報を公式正解が出てから訂正しているのが、現実であり、それほど微妙な試験です。

紙がやや薄く、裏写りしやすいのが難点ですが。

法令科目、一般教養ともに、高次元でバランスした、最もわかりやすい、素晴らしいお薦めの一冊です。