ロセアンナ 刑事マルティン・ベック の感想
参照データ
タイトル | ロセアンナ 刑事マルティン・ベック |
発売日 | 2014-09-25 |
製作者 | マイ・シューヴァル |
販売元 | KADOKAWA / 角川書店 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
商品(新訳)に星3、作品自体には星5つです。
ベックシリーズは高見浩訳で全巻持っていて愛読していていました。
今回、瑞語から日本語への直接訳となる新訳が出たので「笑う警官」「ロセアンナ」と読みましたが・・・
最初に出会った訳版に贔屓目になっているということを差し引いても、旧訳版に軍配をあげたいです。
確かに旧訳は何十年も前のもの、古さゆえの読みにくさはありましたが、それは、作品の年代を感じさせてくれるものでもありました。全体的が固い印象の文章も、作品の世界に合っていたように思いました。
新訳になり、読みやすくなった感はあります。登場人物の会話なども生き生きしました。登場人物の言葉遣いも変化があり、魅力が増したケースもありましたが、一方、人物イメージを崩してしまったと思われるケースも。
また、今回の訳では、タイトルの改題にみられるように、「地名・人名はスウェーデン語の発音に準じた」とのことでしたが、米国人の名前までスウェーデン語式に表記されていたのには少し違和感がありました。(固有名詞ですし、ベック英語に堪能な点や米国警察とのやりとりを考えても英語発音で良い気がしました)
英語版からの重訳だった旧作とは異なり、今回は原書からの翻訳、と、翻訳の元の本が異なるので一概には言えないかと思いますが・・・
新訳では、旧訳との違いを際立たせたいという思いからか?、改悪とも思われる訳が、また新訳・旧訳という点を除いても残念な訳が、あちこちに見受けられる、というのが正直な感想です。
しかしながら、旧作に無かった文章が今回の新訳にあったり、逆に旧作にあった文章が新訳には無かったりします。
訳者が違いますので、同じ内容でも、文章から受ける印象もずいぶん違います。
読みやすさという点も含め、一読の価値は、あるかと思います。
ベックシリーズは高見浩訳で全巻持っていて愛読していていました。
今回、瑞語から日本語への直接訳となる新訳が出たので「笑う警官」「ロセアンナ」と読みましたが・・・
最初に出会った訳版に贔屓目になっているということを差し引いても、旧訳版に軍配をあげたいです。
確かに旧訳は何十年も前のもの、古さゆえの読みにくさはありましたが、それは、作品の年代を感じさせてくれるものでもありました。全体的が固い印象の文章も、作品の世界に合っていたように思いました。
新訳になり、読みやすくなった感はあります。登場人物の会話なども生き生きしました。登場人物の言葉遣いも変化があり、魅力が増したケースもありましたが、一方、人物イメージを崩してしまったと思われるケースも。
また、今回の訳では、タイトルの改題にみられるように、「地名・人名はスウェーデン語の発音に準じた」とのことでしたが、米国人の名前までスウェーデン語式に表記されていたのには少し違和感がありました。(固有名詞ですし、ベック英語に堪能な点や米国警察とのやりとりを考えても英語発音で良い気がしました)
英語版からの重訳だった旧作とは異なり、今回は原書からの翻訳、と、翻訳の元の本が異なるので一概には言えないかと思いますが・・・
新訳では、旧訳との違いを際立たせたいという思いからか?、改悪とも思われる訳が、また新訳・旧訳という点を除いても残念な訳が、あちこちに見受けられる、というのが正直な感想です。
しかしながら、旧作に無かった文章が今回の新訳にあったり、逆に旧作にあった文章が新訳には無かったりします。
訳者が違いますので、同じ内容でも、文章から受ける印象もずいぶん違います。
読みやすさという点も含め、一読の価値は、あるかと思います。