ファストファッション: クローゼットの中の憂鬱 の感想
参照データ
タイトル | ファストファッション: クローゼットの中の憂鬱 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | エリザベス・L. クライン |
販売元 | 春秋社 |
JANコード | 9784393333327 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
知られざるファストファッションの舞台裏をルポした本である。
格安を可能にするための「不都合な真実」、リサイクルしきれない大量の古着のゆくえなど、驚異の実態をライブ感覚たっぷりにルポしている。
ファッションの本というよりは、ファストファッション化する産業構造や、社会のしくみについて警鐘をならす本というのが、正確だろう。
そういう意味では、ものを消費して生きる私たちすべてが読むべき本、ともいえる。
ところで、本書の魅力のひとつは、なんといっても著者のキャラクターだ。
著者は、声高に不正を糾弾するのではなく、「どうしてこんなことになってしまうの?」という純粋な好奇心を原動力にしている。だから、自分が納得するまで核心にがんがん迫る。旗色の悪い状況においこまれてもそれを楽しみ、臆せず冒険を重ねていく。
その姿は、軽やかでチャーミングだ。この本が人気を博しているのは、彼女のあっけらかんとした明るさにも理由があると思う。
格安を可能にするための「不都合な真実」、リサイクルしきれない大量の古着のゆくえなど、驚異の実態をライブ感覚たっぷりにルポしている。
ファッションの本というよりは、ファストファッション化する産業構造や、社会のしくみについて警鐘をならす本というのが、正確だろう。
そういう意味では、ものを消費して生きる私たちすべてが読むべき本、ともいえる。
ところで、本書の魅力のひとつは、なんといっても著者のキャラクターだ。
著者は、声高に不正を糾弾するのではなく、「どうしてこんなことになってしまうの?」という純粋な好奇心を原動力にしている。だから、自分が納得するまで核心にがんがん迫る。旗色の悪い状況においこまれてもそれを楽しみ、臆せず冒険を重ねていく。
その姿は、軽やかでチャーミングだ。この本が人気を博しているのは、彼女のあっけらかんとした明るさにも理由があると思う。