名前の暗号 (新潮新書 528) の感想
参照データ
タイトル | 名前の暗号 (新潮新書 528) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 山口 謠司 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784106105289 |
カテゴリ | 人文・思想 » 言語学 » 日本語・国語学 » 日本語研究 |
購入者の感想
漢字というのは不思議なものだと思う。著者が言うように、自分の名前をじっと見ていると、それが本当に自分を表しているのかどうかと考えてしまう。 漢字にどんな意味があるか本当に両親が知っていて自分の名前にこの漢字を選んだのかどうか……人生に偶然はないというところから言えば、必然的に我々は自分につけられた名前、そしてその名前に込められた3000年以上の漢字の重みを背負って生きて行くことになる。 本書のおもしろさのひとつは、我が国での名付けの歴史がコンパクトに、しかし、分かりやすく描かれていることである。 名前に込められた暗号を、漢字や文献学の専門家が読み解くとは、なんとも素晴らしい書物!