答えは必ずある---逆境をはね返したマツダの発想力 の感想
参照データ
タイトル | 答えは必ずある---逆境をはね返したマツダの発想力 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 人見 光夫 |
販売元 | ダイヤモンド社 |
JANコード | 9784478061541 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究 » 自動車・機械 |
購入者の感想
自動車メーカーというと大企業というイメージしかないのだが、本著を読むと、筆者は自社が中小零細企業に属すると認識おられるようだ。30人ほどの部署を「少ない」と表現されるあたりは、違和感を感じなくもない。しかしだからこそ、小規模な集団のリーダーが参考にできる内容となっている。
なお、自動車の技術部署の話であるから、エンジンにかかわる専門用語も少しは出てくるが、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違いがわかる人には十分理解できるし、そこは本著の主旨ではないから問題ない。
まず、著者は技術畑のエンジニアで、いわゆる経営的な立場におけるリーダーではないようだ。そしてバブル期にありがちなイケイケ型のリーダーでもなさそうだ。むしろ流されやすいタイプのようにもみえる。しかし、最終的にやってみせたことは、業界の「常識」ではまずやらない数値を設定したエンジン開発だった。そこには、徹底的にネガティブになった後に出てくるポジティブさというか、砥ぎすまされた刀のような潔さが感じられた。
つぎにスカイアクティブのコンセプトである。
ハイブリッドやEV(電気自動車)といった飛び技ではなく、従来のクラシックな燃焼機関としてのエンジンを中心に、アナログなテクノロジーを磨き上げて、全体最適化につなげるというきわめて地道な積み重ねであるからだ。
会社の規模や予算人員から、できない、ムリ、と考えるのでなく最終目的を明確にし、どこに自分たちのリソースを集約すれば最大の効果が得られるかを考え抜いた結果がスカイアクティブにつながっているということを明らかにしている。著者はこれを「ヘッドピン」と表現している。どのような意味かだけ調べても読者の利益にならないと思うので、ぜひ読み進める中でその言葉に出会い、その意味の深さを体感してほしい。
なお、自動車の技術部署の話であるから、エンジンにかかわる専門用語も少しは出てくるが、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違いがわかる人には十分理解できるし、そこは本著の主旨ではないから問題ない。
まず、著者は技術畑のエンジニアで、いわゆる経営的な立場におけるリーダーではないようだ。そしてバブル期にありがちなイケイケ型のリーダーでもなさそうだ。むしろ流されやすいタイプのようにもみえる。しかし、最終的にやってみせたことは、業界の「常識」ではまずやらない数値を設定したエンジン開発だった。そこには、徹底的にネガティブになった後に出てくるポジティブさというか、砥ぎすまされた刀のような潔さが感じられた。
つぎにスカイアクティブのコンセプトである。
ハイブリッドやEV(電気自動車)といった飛び技ではなく、従来のクラシックな燃焼機関としてのエンジンを中心に、アナログなテクノロジーを磨き上げて、全体最適化につなげるというきわめて地道な積み重ねであるからだ。
会社の規模や予算人員から、できない、ムリ、と考えるのでなく最終目的を明確にし、どこに自分たちのリソースを集約すれば最大の効果が得られるかを考え抜いた結果がスカイアクティブにつながっているということを明らかにしている。著者はこれを「ヘッドピン」と表現している。どのような意味かだけ調べても読者の利益にならないと思うので、ぜひ読み進める中でその言葉に出会い、その意味の深さを体感してほしい。
マツダの車造りは日本で1番だと思いました。他社にはない自動車に対しての情熱、車好きとして涙が出そうになりました。自分自身マツダ車の良さをもっと色々な人に伝えて行ければ良いと思いました。将来、人見光夫さんのような人間になりたいと思いました。マツダ最高!!!