認知症のある人への作業療法 (クリニカル作業療法シリーズ) の感想

手工芸を選択する際の、評価の仕方や視点、導入の仕方、段階付けが、具体的に症例を使ってわかりやすく書かれていた。
また、手工芸を行いながら同時に評価が可能な手工芸評価表は、著者が考案したものらしいが、エビデンスを明確に示すことができ、ぜひ使用してみたいと感じた。
認知症のアプローチというと、レクリェーションやグループワーク、脳トレなど、型にはまったものがよく目につくが、本書は対象者に合わせた臨機応変なアプローチ方法が紹介されている。
新人だけでなく、手工芸というアプローチを見直してみたいと感じているベテランにも意義のある内容になっていると思う。