山と溪谷2015年3月号 特集「一人前の登山者になるためのセルフレスキュー講座」 の感想

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参照データ

タイトル山と溪谷2015年3月号 特集「一人前の登山者になるためのセルフレスキュー講座」
発売日2015-02-14
販売元山と渓谷社
JANコード4910088110354
カテゴリジャンル別 » 雑誌 » スポーツ » 登山・ハイキング

購入者の感想

非常時に於いては、考える事よりも先ず行動、という場合の方が多いと思われます。
でも、山での遭難 特に近年増えつつある、道迷い については、これが逆効果になる場合の方が遥かに多いようです。
「欧米のナビゲーション学習では、道に迷ったときは『Sit And Think』という大原則」があることが紹介されています。
これは、言わずもがな「座って、考えろ」という意味。むやみに行動するのが 逆に命とりになります。「最低 5分以上考えること」。
殆どの場合「ビバーク」が正解のようです。その為にはどうしても ツエルト が必要。あと、ヘッドランプ。
私は 六甲山のハイキングでもこれをザックに入れております。快晴でも ゴアテックスのセパレート雨具を持って行きます。
生還者に共通していえるのは、常に冷静で、もの事を合理的に「考える」習慣の持ち主であるという点。
同じ「非常時」でも、すぐに行動を起こさねばならぬ場合と、そうで無い場合がある点については十分認識する必要があります。 その事を気付かせてくれる本となっています。
その他、ファーストエイド、ロープワーク、山岳保険、等についての説明も充実した内容です。
緊急連絡手段としては、アマチュア無線による連絡が 平成24年及び25年共に 一件であった事から、衛星電話の有効性の紹介がありますが、やはり一般向きでは無いので、違和感があります。でも、これを持参するのがベストである事は当然です。ただし、お金持ちに限られます。

気になる記事を見かけたので、ちょっとレビューに書かせていただきます。
御嶽山噴火を口実に「登山届義務化の条例が可決されて、罰則規定まで盛り込まれた」そうです。
やりすぎ監視社会ですねえ。
ヤマケイは「自由を制限するのは良くない」「登山届を出しても遭難は減らない」とするオピニオン記事を掲載しています。
これは正論!

山は誰のものでもなくみんなのものであり、私達は山に浪漫や憧れを抱いてるわけで、登山者は大なり小なり自由を求めて冒険に興じてます。
でも行政にとっては、山は行政の所有物であり、景勝地は観光資源で、国立公園の目的は観光開発で、登山者は登山客にすぎないのでしょうね。
行政の最終目的は登山者からの入山料徴収で、登山届義務化はそのリハーサルだろう。
交通宿泊で消費税、山小屋は土地借用代を口実に売上をピンハネされ、さらに入山料。これ税金の三重取り。憲法違反ですがな。

そもそも御嶽山で大勢の被災者が出たのは、危険地帯なのに入山規制をしなかった行政側に責任がある。登山届義務化は登山者に責任をなすりつけるものだ。

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