精神の瓦礫―ニッポン・バブルの爪痕 の感想
参照データ
タイトル | 精神の瓦礫―ニッポン・バブルの爪痕 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 斎藤 貴男 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000236157 |
カテゴリ | 経済学・経済事情 » 各国経済事情 » 日本 » バブル総括 |
購入者の感想
出版年、あるいは執筆年とななると、さらに古くなることになるが、この本に書かれていることが、実はそのまま、今日の日本の多面的病理状況の重要な原因の一つとなっていることを考えれば、内容的には、まったく古くない。むしろ、少なくとも、この本が俎上に上げている、バブルの時代にまで遡って検証しなければ、今日の状況に至った因果関係を理解することはできないだろう。日本にとって、バブルは実は過去のことではない。なぜならば、その悪影響が今日まで続いているからである。経済の側面に限ればバブルは終わったが、精神の荒廃という、心理的、社会的側面での「バブル」は、今日、ますます強まっている。となれば当然、その始まりに目を向けなければならないであろう。