The Best and the Brightest: Kennedy-Johnson Administrations (Modern Library) の感想

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タイトルThe Best and the Brightest: Kennedy-Johnson Administrations (Modern Library)
発売日2002-03-26
製作者David Halberstam
販売元Modern Library
JANコード登録されていません
カテゴリHistory » Americas » United States » 20th Century

購入者の感想

アメリカは何故ベトナム戦争に入っていったのか? ケネディ政権、
ジョンソン政権を通じての経緯を詳細に検証したのがこの本である。
検証の方法はベトナム戦争に関与した政治家、軍人の一人一人を取り
上げて、その生い立ち、経歴、性格を詳述し、彼等それぞれがベトナ
ムにいかなる対処をしたかを追っている。ケネディ・グループと呼ば
れる人々は特に絢爛たる顔ぶれ(The Brightest)であり、その多くは
ジョンソン政権をも引き続き担っていった。中でもマクナマラ防衛長
官はベトナムへの道を主導した人物だといえるだろう。彼こそは The
Brightest の代表であろう。この本では多くのBrightestが果たして
最良の人々 ( The Best ) であったのか? という疑問を投げかけて
いるように思われる。
膨大な統計資料を駆使したマクナマラの戦争分析は誤った判断を下し
、アメリカを泥沼の戦争へ引きずり込む大きな要因となった。そもそ
も在ベトナム・アメリカ大使館、ベトナム駐留アメリカ軍からの報告
に信憑性がなく、ホワイト・ハウスは正しい判断を下す事が不可能な
状態に常におかれていたと言わざるを得ない。
そして第三国の政権に介入する時、米欧列強は腐敗しきった政権の維
持に努めることに結果的になってしまうという点で不思議なくらいに
一致している。
印度支那戦争に敗れたフランスが撤退した後、アメリカは比較的凡庸
な大統領と思われていたアイゼンハウアーが元軍人の本能的感覚でベ
トナムへの介入を拒否した。その後ケネディはキューバ危機の回避に
よって、政治力に自信を深めながらも、ベトナムについては決断を下
す事なく、やがて暗殺に倒れた。この間、南ベトナムはゴ・ヂン・デ
ィエムによる腐敗しきった独裁政権下にあった。今となっては腐敗政
権を支えるためにアメリカが泥沼に足を踏み入れる理由は見当たらな
い。極端に言えばただ何となく深入りしてしまったと言うしかないの
ではないのか?

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