The Affair: A Jack Reacher Novel (Jack Reacher Novels) の感想

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参照データ

タイトルThe Affair: A Jack Reacher Novel (Jack Reacher Novels)
発売日2012-09-11
製作者Lee Child
販売元Random House Audio
JANコード9780449806906
カテゴリ » 洋書 » By Publisher » Random House

購入者の感想

シリーズ物の常で、どんなにヒット作を書き続けようとも、かならずマンネリの時はやって来る。で、途中若干の盛り返し(gone tomorrow, worth dying for)があったとしても、どうしても右肩下がりの傾向は否めなかったリーチャー物が、どう言う訳か本作で下降が止まった。というか、ぐっと持ち直したと感じるのは私だけではあるまい。解説にもある通り、今回の話はリーチャーがなぜ放浪の旅を始めることになったのかがテーマとして語られる。しかも一人称で。

73年の春、米陸軍犯罪捜査部 (CID) の少佐だったリーチャーは突然上司のガーバーから潜入捜査の指令を受ける。ミシシッピ州の片田舎にあるカーター・クロッシングという小さな町にある基地、フォート・ケラムの周辺で起こった女性連続殺人事件に軍人が関与していないかどうか調査しろという訳だ。ケラムはコソボ紛争に極秘で派遣されていたレンジャー部隊の基地であり、その部隊の将校の一人にリードという軍の予算委員会を束ねる上院議員の息子がいるとのこと。そんなこんなで上司に暗にもみ消しを示唆された直後に、ペンタゴンに居る件の上院議員の担当将校から電話が入り「逐一報告しろ」と要求される。ケラムではすでに別のCID将校が捜査を行っており目下基地は閉鎖中。リーチャーは基地の外で民間人を装って調査をすることになるが、PXで買った間に合わせの扮装は、町に着くなり早々に町の保安官エリザベス・デベローに見破られてしまう。彼女は元海兵隊の憲兵で、ある事が元で軍を辞めた後、亡くなった父親の後を継いで保安官になったのだという。

殺された女性達には青い車を乗り回す共通の男友達がおり、それがリード大尉だということ。どう見ても怪しいが、親の後ろ盾や軍のイメージを考えるとうやむやにするか別の犯人を捜すのがリーチャーの勤めということになる。自身のキャリヤを考慮すると上層部の考える筋書き通りにするしかないが、リーチャーの生き様には合わない。潜入捜査で見破られたら、さっさと退散するのが常だが、リーチャーは逆に鋭い推理を次ぎ次ぎにして見せて人手不足の保安官に共同捜査をせざるを得ないようにさせてしまう。

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