はじめての考古学 (あさがく選書4) の感想

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この本は、朝日小学生新聞に連載された内容を加筆修正したものです。
小学生にとってなじみの薄い「考古学」について、遺跡や研究方法、日本の歴史、考古学とはどのような学問であるかを、わかりやすく丁寧に説明しています。本や文字史料だけでは本当かどうかわからないので、犯罪捜査の「鑑識」に置き換えて考古学を説明したり、モンテリウスの型式学的方法を「道具が本来持っていた働きが長い間に失われて、次第に飾りのようなものになっていくという傾向がある」と書いてあったりします。土器や道具を見るときに、大切な視点を与えてくれます。
著者は学問的にも人間的にも素晴らしい方であり、うちの子も含めてぜひ小学生に読ませてあげたい書です。強く推薦します！