新約聖書 2 (文春新書) の感想

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参照データ

タイトル新約聖書 2 (文春新書)
発売日販売日未定
製作者佐藤 優・解説
販売元文藝春秋
JANコード9784166607822
カテゴリ人文・思想 » 宗教 » キリスト教・ユダヤ教 » キリスト教一般

購入者の感想

この『新約聖書’U』は’@使徒言行録、’A21の信徒への手紙、’Bヨハネの黙示録で構成されています。

イエスが語る言葉は少なくなり、使徒のパウロたちの言葉が中心となりますが、プロテスタントでキリストの救済を心から信じる著者の深い洞察による解説があり、現代を生きる我々に非常に多くの示唆と思考するきっかけを与えてくれます。

著者の佐藤優さんは『直感と感情で聖書を読むと、そこから何等かの問題解決に向けたヒントが得られる』と述べておられますが、以下に、私が勉強になった佐藤さんと聖書の言葉を記しますので、興味を持たれた方はぜひ『新約聖書’T』と共に手に取ってご一読ください。

1.佐藤優さんの言葉

 ・人間は何らかのきっかけで、内側から変化していく
 ・キリスト教はイエスの出現を歴史における最大のカイロスと考える。神のひとり子であるイエス・キリストが現れたことによって、歴史の意味が完全に変化したと考える。すなわち、神によって約束された人間の救済は、イエス・キリストによって既に開始されているのだ。
 ・歪んでいしまったユダヤ教を正すことをイエスは意図していた。パウロはイエスの意図がユダヤ教の枠内では実現不可能だと考えていた。そこでイエスが救いであるというキリスト教を開いたのだ。
 ・パウロは、イエスは人間が忘れてしまった愛を取り戻すことを、さまざまなたとえを用いて説いたと考える。イエスを雛形として、もう一度愛を回復することが、人間の救済なのである。
 ・愛を「かなしい」と合わせて理解することが重要だ。人間の力によって、制御することができない、心に働きかける超越的な力が愛なのである。
 ・キリスト教は本質において、反知性主義の立場を取る。頭の良し悪し、社会的地位などと人間の救済の間には何の関係もないというのが、キリスト教の基本的な教えなのである。
 ・人間は、善いことを行おうと望んでいても、実際には自らの意図に反して悪いことばかり行ってしまう。それは、人間の中に罪が内在しているからだというパウロの洞察は実に鋭い。

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