Sエス―最後の警官―(4) (ビッグコミックス) の感想

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タイトルSエス―最後の警官―(4) (ビッグコミックス)
発売日2013-12-02
製作者藤堂裕
販売元小学館
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

この作品の初期には、凶悪犯に「死という逃げを赦せない」被害者のための確保、「存在そのものが耐えられない」被害者のための制圧、両者の正当性が描かれており、考えさせられる場面が非常に多かった。テーマは重いが、色々な方に読んでもらいたい作品だと思えた。
だが、作品の世界観が「白黒つかない中でのせめぎ合い」から「単純な善悪二元論」になってしまった今、私にもう上記の気持ちはない。
オリジナルの特殊部隊「NPS」以外は皆敵役か、引き立て役のような描かれ方しかしていないからだ。縄張り争いに汲々とする者、単純なライバル意識から他者の人格を貶めるような物言いをする者…。「黒幕」の性根の卑しさについては言うまでもない。その割に「NPS」の側からは、「世の中白黒けじめのつけられる問題ばかりじゃない」という言葉が出る。ならば双方の正当性、正負の両面を描いてしかるべきではないか。
ひとつの組織に存在するのがいい人ばかりでないこと、ままにならない事があって懊悩している人がいること、私自身承知しているつもりでいる。また、組織の中で日々頑張っている大人たちがいるからこそ、今の世の中があることも。
原作の人も、警察には日頃取材でお世話になっているはずだ。なぜ、既存の組織を一方的に貶めるようなシナリオが書けるのか理解に苦しむ。改善を期待して4巻まで読んだが、限界だ。作画が躍動感ある素晴らしい絵であるだけに惜しく感じる。

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