なぜあの会社は安売りせずに利益を上げ続けているのか の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

自分のことは、自分がいちばん「知らない」ものなのだ。

この本で感動的なのは、ぜんぜんお客さんが来ないシャッター商店街で行われた、まったくお客さんが来ない小さなお店屋さんたちが初めて手書きPOPを書くことに挑戦したことによる、「ちょっとした成功体験」の数々だ。

どうしようもない状況のお店屋さんたちがやったことは、「自分が知っていることを知らせる」だけ。
彼らだって、たとえば、洋品販売何十年のプロであり、どんなお客さんがどんな服を着れば、どういう効果が出るか、よく知っている。
しかし、自分が知っていることは「当たり前」だと思っているので、お客さんに言っていないだけだった。
自分が何を知っているのか……、彼らは著者との対話から気づいていく。
自分は「いったい何を知っているのか」に気づくことができたら、あとはそのことを、簡単な手書き看板にして店先においておくだけ。

たとえば全然お客さんが来ない美容室は、「知ってましたか？頭皮も年をとるんです。……頭皮が赤くなったり、茶色くなっている方……（略）……そんな悩みを解決します」

３０年洋品店をやっている店主は「５歳若返る服入荷？」

などなど。
費用は１万円かかるかかからないかくらい。そんな「ちょっとした行動」で、いったい何が起こったか？？
ぜひ本書を読んで、確認をすすめます。

本書では、商店主たちが、「自分の価値」に気づいていくプロセスが、著者との臨場感たっぷりの会話で再現されている。
それを読めば、本を読んでいる自分も、いつのまにか「自分が知らない自分の価値」について考えるようになっているのだ！

この本を読めば、ほんのちょっとの考え方の変化と、ほんのちょっとの小さな行動だけで、
思いがけない成功体験がおとずれる！　かもよ！