コスタンゾ明解生理学 の感想

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米国の生理学の教科書の訳本です。

日本の教科書との違いは、数値計算が豊富に載っていること、内容がクリアカットであること。これはおそらく米国の学生がUSMLE対策に利用することを念頭に書かれているからでしょう。受験参考書が曖昧だったら勉強しにくいですから笑
本書の著者はUSMLE対策に問題集を出していてそちらも生理学の定期試験で計算問題が出る人には非常に有用です。理想としては、導入本、本書、『標準生理学』を生理学の勉強に使用すると良いと思います。外国人助っ人(洋書)を使いたい方は適宜。本書は訳されていますし日本人として扱って良いですよね(ラミ○スのように)

生理学の教科書は数多く，日本からも多くの書が発刊されている．そのほとんどがまずは神経生理学を説明し，その後に循環生理，呼吸生理，腎生理等の「植物系生理学」を説明している．その頁数は半分が神経生理学に割かれているため，一般内科の理解を深めるための植物系生理学に関する説明が乏しい．本書はその頁数の多くを植物系生理学に割き，その説明を繰り返し行うことで読者に明解な理解を与える良書である．本書を読むことでいままで理解できなかった生理学の奥底を知ることができるだろう．医学生のみならず看護学生にも薦めたい．