天才たちの誤算―ドキュメントLTCM破綻 の感想
参照データ
タイトル | 天才たちの誤算―ドキュメントLTCM破綻 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ロジャー ローウェンスタイン |
販売元 | 日本経済新聞社 |
JANコード | 9784532163914 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » ビジネス・経済 » 金融・銀行 |
購入者の感想
LTCMの破綻というウォール街の醜聞を扱っている本書は
ファイナンスの関連書という扱いになるのだろうが
おそらくこの本はノンフィクション作品としての意義の方が高いように思われる。
金融工学に精通していない読者にもLTCMがどういう手段を用いて
債券市場から薄い利益を(レバレッジをかけて)拾い出したかが
巧みな比喩でわかりやすく書かれている。
かと思うと、LTCMのパートナー達がどういう人間だったか
描くことを決して忘れたりはしない。
圧巻なのは第二部で、決してわかりやすい内容ではないにも関わらず
あの時あの瞬間ウォール街の緊張感が実に上手く描かれている。
読書でスリルを感じたのは久しぶりのことだった。
実に素晴らしいノンフィクション・エンターテイメント。
星五つ、文句なし。
ファイナンスの関連書という扱いになるのだろうが
おそらくこの本はノンフィクション作品としての意義の方が高いように思われる。
金融工学に精通していない読者にもLTCMがどういう手段を用いて
債券市場から薄い利益を(レバレッジをかけて)拾い出したかが
巧みな比喩でわかりやすく書かれている。
かと思うと、LTCMのパートナー達がどういう人間だったか
描くことを決して忘れたりはしない。
圧巻なのは第二部で、決してわかりやすい内容ではないにも関わらず
あの時あの瞬間ウォール街の緊張感が実に上手く描かれている。
読書でスリルを感じたのは久しぶりのことだった。
実に素晴らしいノンフィクション・エンターテイメント。
星五つ、文句なし。