解縛: しんどい親から自由になる の感想

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タイトル解縛: しんどい親から自由になる
発売日販売日未定
製作者小島 慶子
販売元新潮社
JANコード9784103351115
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » か行の著者

購入者の感想

 あまり評価が高くないようですが、親との関係に苦しみ、乗り越えた小島慶子さんという一人の女性としてのエッセイ本として読むと
いろいろと感じるところがあり、良い本だと思います。
 確かに他の方が言われているように、タイトルからすると、親との関係やそれをどのように解決したのかとか、
カウンセラーとのやり取りなどが、詳しく書かれていることを期待しますので期待はずれと感じる方もいると思います。
私も最初は、幼少期の思い出話などが多いなと感じましたが、この本は、「新潮45」に連載されたものを加筆、修正したものと
説明があり、なるほどと思いました。一話一話が読者をひきつけるものでなくては、ならないので、
このような形となったのでしょう。

親さんもまだ生きていらっっしゃるであろうし、お姉さんのエピソードとか
「こんなこと書いちゃって大丈夫?」と少し心配になりましたが、誰も傷つけることなしに
真実を語ることは出来ないので、仕方のないことかもしれませんね。

世の中、もっともっとひどい親もいるでしょうし、もっともっと辛い人もいるでしょう。
でも、小島さんが現実に15年も摂食障害に苦しみ、不安障害にもなったということは、
小島さんが、親との関係に苦しみ、生きづらい人生を送ってきたというのは、事実でしょう。
一冊の本だけでは、わからないこともたくさんあります。
私は、その人が辛いと言うならば、それは辛いことなんだらうと受け止めることにしています。

小島さんが、良くなった要因はカウンセラーとのやりとりで、自分をしっかり見つめることが
出来たことも、もちろんですが、ご主人の存在が一番だと思います。
不安障害に苦しむ小島さんを温かい愛情で包み、ありのままを認めてくれるご主人様。
良い方に巡り合えてよかったですね。

「ありのままの自分を認める」にはありのままの自分を認めてくれる他者が必要なのかなあと
思いました。

この本は、所謂一般的な「毒親」書籍とは少々趣が違うと思います。

現在出版されている毒親関連書籍は、ほぼ網羅しているつもりですが、この本は彼女の伝記、つまりとてもパーソナルかつ彼女の主観のみで語られる「自分語り」といった内容です。

基本的には、「自分が」「自分が」「自分は」こうだった+執念深い恨み節という合わせ技な読み物ですので、毒親に興味があるが、彼女に興味のない読者には少々ツラい内容になっています。。。

彼女のパーソナルな生い立ちと、彼女の被害者意識エピソードが延々と続き、
正直、「たいした事はない」と思われる方もいるのではないでしょうか?
まあ、当該本人しかわからないと言われればそれまでですが。

彼女の正直息苦しい「自分」圧力に耐えられる方限定で、読まれたら良いかと思われます。0

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