もういちど自分らしさに出会うための10日間 自尊感情をとりもどすためのプログラム の感想

　バーンズ先生の認知行動療法のワークシートを自分で実行できるように「１０日間毎日時間を作ってやってみましょう！」という本です。
　自動車教習所を出たからと言ってすぐに運転ができるようにならないのと同じように、「この本を１０日間やったから自尊感情が確立できる」というものではありません（ぎゃくに私は「読むだけで・・・」「やるだけで・・・」という本は「？」と感じてしまいます）。
　あくまでも「これから自分でワークシートをやっていくための方法や感じ方を変えるために自分の思考を導く方法」を１０日間で学ぶための本です。

　本は一見分厚く大きく感じますが、書き込む所が多いのと、ステップバイステップで「今日はここからここまで」と区切られている構成なのでワークをする事に苦痛は感じません（逆にワークをする際に自分と会話する時間が多いです）。
　時には「すぐにペンを取ってワークに書き込みなさい！」とハッパをかけられながら、時には「ほんとにワークって効果あるの？」という不信を払拭しながら進んでいく素晴らしワークブックでした。

　決して、「読むだけで」の本ではありませんし、「１０日間だけで」の本でもありません。
　この本の最終章のタイトルにあるように継続した「練習あるのみ！」ですが、ワークをやり終えた後はうつ状態の混沌とした思考の底なし沼からの脱出の緒が見つかると思います。
　少なくとも私は脱出の足がかりを見つけることができました（脱出にはまだまだ時間がかかりそうですが・・・）

　長文失礼しました。私の感想が皆さんのお役に立てれば幸いです。

全体的に、とてもわかりやすく、楽しく病気を治して行こうみたいなところがあり、
演習、課題をやっていて、思わず笑ってしまったこともある。
むずかしくなく、誰でも取り組めるような練習問題が散りばめられていて、
わかりやすくて、そんなに「やるんだぞ」みたいな意気込みがなくても、
軽く、リッラクスしてできる。。
日本の学術書のようにやたら小難しいのとは違って、
単純でシンプルだからこそ奥が深いようにも感じられた。