Caladrius (カラドリウス) 限定版 の感想

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パターンを構築して行く「死んで覚える」タイプのSTGですがとにかく上手くなろう、スコアを稼ごうとするモチベーション維持が困難です。もう道中からボス戦から全て爽快感を得るところが皆無で延々と続く苦行です。

自機の移動速度が軒並み遅くメインショットが弱いので、普通のSTGの感覚でプレイすると雑魚を取り逃がし、敵弾は増え、編隊に押し負けます。ステージ間でパワーアップできるサブウエポン（エレメンタルショット）が主な火力になりますが、このサブウエポンが無尽蔵に使える訳ではないので使いどころから回復パターンも考慮する必要があります。

道中の敵の配置、ボスの攻撃も特筆するところは無く、最終面の「道中ずっと画面上にいてこちらを狙撃してくる無敵のビット」に至っては開発末期に中の人に何があったのかと心配になるレベルです。

売りにしている「羞恥ブレイク」も1枚絵のカットインでしかなく、条件も「一定時間以内に規定値までダメージを与える」という芸の無いものに加え、効果についても攻撃パターンが劇的に変わるといった事もありません。

システムと言うかUI部分でも不満点は多く、家庭用にも関わらずリプレイ機能がありません。
クリアした機体はサブエポンのカスタマイズ（他の機体とのシェア）が可能になりますが、このカスタマイズの有無でスコア分けはされません。
難易度が幅広く設定されている様に見え、最低難易度はノーバレットモード、次は通常弾に被弾してもミスにならないモードといった具合で非常に乱暴な難易度調整です。

統括して「STG初心者」にはおすすめできませんし、「原点回帰」は何処の「原点」に行くつもりだったのか未だに謎のままです。