死層(上) (講談社文庫) の感想

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参照データ

タイトル死層(上) (講談社文庫)
発売日販売日未定
製作者パトリシア・コーンウェル
販売元講談社
JANコード9784062777445
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

購入者の感想

まずは凄まじい価格設定で度肝を抜かれる。
文庫で上下巻とも各1210円とは恐れ入った。
コーンウェルの原作料が高額だったのか他に何か事情があったのか、
ともかく何かしら事情があったのであろうがそれをアレコレ
詮索せざるを得ない気持ちにさせられること自体が残念というか…
作品の内容に接する前に既に一定の悪印象を与えられてしまうというのは
作者にとっても出版社にとっても読者にとっても有難いことではないと思う。

おどろおどろしくも唐突な切り口から物語が始まる。
古生物?恐竜?スカーペッタのシリーズでは予想もしていなかった
キーワードが並ぶが、即座にシリーズ当初から慣れ親しんだ(?)
異常心理の犯罪者の暗躍が・・・
ここ数作の傾向と同じく犯行の全体像はなかなか判然とせず
そもそも一体何が起こっているのかが見えてこない。
いや、個別の事件・犯罪自体のディティールは概ね語られているので
前作「血霧」よりマシか。

上巻帯文の惹句「マリーノが罠に落ちた!」については、旧来の読者
(シリーズ全作を読まずに今作を購入する読者が存在するとは
思えないので、今作を手にした時点で『旧来の読者』だと思うが)は
またかよ!何度目だマリーノ!という印象ではなかろうか。
マリーノに関しては当人や周囲の人間の生命を左右するような
深刻な罠に何回も繰り返しハマりにハマっているのでわざわざ
特筆するようなことでもないかと思う。
尚、個人的に驚いたのはマリーノが罠に落ちたかどうかより、
罠に落ち(たことが発覚し)て以降マリーノの出番がほとんど無い点。
彼は上下巻合わせて半分も出てきません。
また下巻の帯文「忍び寄る殺人鬼の魔手」について、
上巻を読み終えても一向に忍び寄ってる感が伝わってこないけど
忍び寄ってたの?いつのまに?というカンジ。
上下巻を通してスカーペッタに次々に忍び寄っているのは殺人鬼ではなく、

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