ブルーライト 体内時計への脅威 (集英社新書) の感想

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参照データ

タイトルブルーライト 体内時計への脅威 (集英社新書)
発売日2013-11-15
製作者坪田 一男
販売元集英社
JANコード9784087207163
カテゴリ » ジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康

購入者の感想

スマホとLED照明の普及による、人体とりわけ眼への悪影響を提示している。本書によると、スマホもLEDも紫外線に近いブルーライトを大量に発している。強く明るい「朝のような光」であるブルーライトは、網膜にダメージを与え、眼精疲労や視力低下の原因になる。また、深夜にブルーライトを見ると、網膜の中にある体内時計を司る器官が狂い、不眠になったり、腹時計が狂って深夜に暴食し、病気のリスクを高めるという。

体内時計と健康の関係、そのメカニズムが解明され始めたのは意外にもごく最近、15年前のこと。脳内にある組織の細胞の中に、時を発振する遺伝子が発見されてからだ。この「時計遺伝子」は脳内だけでなく、全身にある。脳内の時計遺伝子がマスター時計になり、全身の子時計の微妙なズレを制御している。ブルーライトを深夜に浴びたり昼夜逆転生活をしていると、時計遺伝子と体内時計の連携にも誤作動が生じ、肥満や骨粗しょう症、ガンの要因になる、と著者は警告する。

ガンや成人病予防、アンチエイジングのためには、寝る1時間前にはスマホやパソコンを止める、寝室は間接照明、少なくともLED照明を入れず、夜は照明を落とすといいようだ。著者はJINS眼鏡も使っているという。また、ブルーライトは悪いことばかりではなく、朝浴びることは体内時計には好ましいし、精神障害、認知症の治療にも役立つ。

体内時計の研究は始まってまだ日が浅く、我々もスマホやLEDを使い始めたばかりだ。著者らの研究、知見がすべて正しい情報かはわからない。しかし、わからないなら取りあえず安全である方を選ぶ方がいいだろう。手軽に安全策を取れるならなおさら。脱PC生活は難しいが、できるだけ夜は照明を落とすようにしたい。JINS眼鏡は「胡散臭いなあ」と思いながら掛けていたが、慶應眼科教授の著者が使ってるなら有効なのかな、とちょっと安心した。スマホ、PCを深夜使う人は本書で対策を知った方がいいと思う。

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集英社から発売された坪田 一男のブルーライト 体内時計への脅威 (集英社新書)(JAN:9784087207163)の感想と評価
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