そして、星の輝く夜がくる の感想

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参照データ

タイトルそして、星の輝く夜がくる
発売日販売日未定
製作者真山 仁
販売元講談社
JANコード9784062188128
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » ま行の著者

購入者の感想

阪神・淡路大震災と東日本大震災という2つの大きな地震をテーマに、学校を中心に
6編の短編から物語が進んで行きます。

大人からの目線と子供からの目線、外部から来た人間からの目線、当事者の目線。
この作品を読んで子供の方が圧倒的に強く逞しく、大人は弱い。と感じました。
現状を現状のまま受け入れる力は子供にはかなわないのではないか・・と思います。
大人は現状を受け入れようと努力はするものの、どこかで拒絶しているのだな・・と。

「さくら」「小さな大切、大きな、」は、特に心に響いた。
"死んだ人は、生き残った人を責めていません"というセリフが文中に出てきますが、
当事者でない私には100%理解はできない言葉ではありますが、それでもジンときました。

また、ボランティアに関しても一石を投じています。
何が正で何が否なのかはわかりませんが、とても興味深く読めました。

作中に"きっとみんないつかは飽きちゃうと思うんだ。"というものが出てきます。
これは、3年経過し、東日本大震災が被災者の方から考えると風化してきている
現状を感じ、また読者への再提示だったと思います。

復興が終わろうとも、忘れてはならない。そう思えました。
まさに、継続は力なり。です。

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