イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ の感想

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参照データ

タイトルイノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
発売日販売日未定
製作者クレイトン・M・クリステンセン
販売元翔泳社
JANコード9784798124094
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

『イノベーションのジレンマ』の著者であるハーバード・ビジネス・スクール教授の手による、「本当に幸せな人生を掴むための手引き」といった類の内容である。「イノベーションのジレンマ」を読んでなくても理解できる内容ではあるが、やはりそれらを読んだことのある、教授を知る人が手に取る書籍であろう。

以下の3点の論点について、経営学の各種理論を援用して著者ならではの主張を展開する。

1. 幸せで成功するキャリアの気づき方とは?
2. 幸せの拠り所となる家族との関係のありかた、築き方とは?
3. 誠実な人生を送り、罪人にならずにいるには?

本来、企業を対象とする理論を人生にも当てはめて考えよう、というのが、本書のユニークなところである。例えば、1.のキャリアの築き方について、ハーズバーグの動機付け・衛生理論を紹介し、何を自分の仕事とするかは衛生要因(地位、報酬等々)ではなく、動機(責任感、達成感等々)で選ぶべし、と主張する。
もう一つ本書の内容を抄訳すると、企業における戦略には、2つの種類、創発的戦略と意図的戦略というものがある、ということを、ホンダのアメリカにおける意図せぬスーパーカブの大ヒットの事例を例にとった上で、人生においてキャリアを選択する上でも創発的戦略と意図的戦略を意識して使い分ける必要がある、と訴える。

上記のような調子で、「イノベーションのジレンマ」でお馴染みの、ミニミルによる総合鉄鋼メーカー市場の破壊事例や、ASUSに製造プロセスを全部アウトソーシングして最終的にはPC市場で負けてしまったDELLの事例など、著者らしい内容が随所に登場しては主張が展開され、その話のもって行き方は大胆で、アクロバティックである。

さて、一通り読み終えて、面白いことは確かな一方、何か腑に落ちないところがある。

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