キングダム 37 (ヤングジャンプコミックス) の感想
参照データ
タイトル | キングダム 37 (ヤングジャンプコミックス) |
発売日 | 2015-01-19 |
製作者 | 原 泰久 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784088900988 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
魏火龍たちとの戦いは、前巻から一転して信や王賁たちの反撃の展開へ。
そして王都・咸陽では、信の盟友でもある秦王・政の戦いに動きが見られ…
まず玉鳳隊は、王賁のストイックさがひたすら格好良かった。
大抵の作品だと、努力とか規則正しさとかは天才的な能力を得るための“過程”にすぎないけど、
王賁というキャラクターの場合はそれ自体が彼の“武器”になっており、非常に興味深い。
天性のもので戦う紫伯とは極めて対照的で、それらが戦場で激しくぶつかり合うさまは、純粋に読み応えがあった。
そして今巻最大の見どころは、やはり信たちの反撃だ。
あくまで魏軍総大将・呉鳳明の首を目標にすえる飛信隊の進軍シーンは、スピード感と力強さのある描写が実に秀逸で、
感想を考える前から理屈抜きで心を奪われてしまっていた。
一見なりふり構わぬ采配でも、実は人を動かすための意志の強さと冷静さを併せ持っていた、貂。
久々に圧倒的な速度の剣を披露しながら、隊の先頭に立って敵陣を突っ切っていった、キョウカイ。
そして、ヒョウコウ将軍の「本能型」という言葉を彷彿とさせるような予測不能の活躍をしでかした、信。
この三人を中心とした飛信隊の勢いは、まさに表紙そのままという感じで、王賁率いる玉鳳隊にも決して見劣りしないものだった。
(表紙には、飛信隊持ち直しの影の立役者・我呂さんの姿も…!)
正直、前巻で抱いていた不安は、今巻を読んだ後には全て吹き飛んでいた。
たとえ結末が予定調和(ご都合主義)であったとしても、その過程がひたすら丁寧に描かれている漫画は、面白い。
キングダムの魅力は、作品自体の作りが(王賁のように)“堅実”だというところにもあるのかなと、
ついつい考えさせられてしまうような一冊だった。
(個人的には、“面白いキングダム”を読めて本当によかったと思っている)
今巻のような「勢いある展開」と「丁寧な描写」がこれからのキングダムでもしっかり維持されることを、
熱烈なファンの一人として強く期待していきたい。
そして王都・咸陽では、信の盟友でもある秦王・政の戦いに動きが見られ…
まず玉鳳隊は、王賁のストイックさがひたすら格好良かった。
大抵の作品だと、努力とか規則正しさとかは天才的な能力を得るための“過程”にすぎないけど、
王賁というキャラクターの場合はそれ自体が彼の“武器”になっており、非常に興味深い。
天性のもので戦う紫伯とは極めて対照的で、それらが戦場で激しくぶつかり合うさまは、純粋に読み応えがあった。
そして今巻最大の見どころは、やはり信たちの反撃だ。
あくまで魏軍総大将・呉鳳明の首を目標にすえる飛信隊の進軍シーンは、スピード感と力強さのある描写が実に秀逸で、
感想を考える前から理屈抜きで心を奪われてしまっていた。
一見なりふり構わぬ采配でも、実は人を動かすための意志の強さと冷静さを併せ持っていた、貂。
久々に圧倒的な速度の剣を披露しながら、隊の先頭に立って敵陣を突っ切っていった、キョウカイ。
そして、ヒョウコウ将軍の「本能型」という言葉を彷彿とさせるような予測不能の活躍をしでかした、信。
この三人を中心とした飛信隊の勢いは、まさに表紙そのままという感じで、王賁率いる玉鳳隊にも決して見劣りしないものだった。
(表紙には、飛信隊持ち直しの影の立役者・我呂さんの姿も…!)
正直、前巻で抱いていた不安は、今巻を読んだ後には全て吹き飛んでいた。
たとえ結末が予定調和(ご都合主義)であったとしても、その過程がひたすら丁寧に描かれている漫画は、面白い。
キングダムの魅力は、作品自体の作りが(王賁のように)“堅実”だというところにもあるのかなと、
ついつい考えさせられてしまうような一冊だった。
(個人的には、“面白いキングダム”を読めて本当によかったと思っている)
今巻のような「勢いある展開」と「丁寧な描写」がこれからのキングダムでもしっかり維持されることを、
熱烈なファンの一人として強く期待していきたい。