世界が憧れる 天皇のいる日本 (一般書) の感想

日本という国が、世界史上、突出した稀な国で、
かつ素晴らしい国だということが、とても良くわかる一冊でした。

日本の皇室は、なんと世界最古の皇室で、
今の代の陛下で、125代になります。
初代は「日本書紀」「古事記」にも登場する、神武天皇。
即位は、今から2672年前です。

しかも、他国の王朝と決定的に異なるのは、
日本の皇室は、125代の間、断絶せずに続いていることです。
いわゆる万世一系と呼ばれるものです。

勃興と滅亡を繰り返し続けた諸外国が、日本の天皇、
あるいは天皇がいる日本という国そのものに対して、
羨望の眼差しで憧れていた。
そして、なぜそのような事が可能なのか、不思議に思い続けていた。
そのような事実を知り、とても、うなずけました。

本著には、歴史に登場した全ての諸王朝が真似られなかった、
天皇陛下、皇室、そして日本という国の国体に関する、
様々な話が書かれています。

GHQも日本の天皇を廃止できなかった経緯。
8人、10代いた日本の女性天皇とは。
日本が、韓国から国王を奪ったと言われている嘘。
世界が認める、皇室外交の素晴らしさ。
なぜ世界で、唯一日本だけが、万世一系を可能にしたのか。
天皇とともに、歴史的、世界的な荒波を乗り切ってきた、日本人。
戦前の日本は、軍国ではなかった事実。
日本の国体を脅かす勢力が、暗躍している事実。
世界中が称賛した、明治天皇の知られざる偉業。
日本の近代化と民主化の実現に深く関係した、天皇の絶対性。
天皇を、中国人や韓国人の末裔と考える、中華思想とは何か。
中国と台湾の、天皇への認識の違い。
他国には存在しない、独自の日本の文化は何か。
伊勢神宮と出雲大社。
天皇と皇帝は、どこがどう異なるのか。
日本的現人神と、西洋的ゴッドの、違い。
天皇と、日本国民の、固く結ばれた絆。
なぜ、中国には女帝がほとんど存在しないのか。