はじめての制御工学 (KS理工学専門書) の感想

ただ読むのではなく、ちゃんと途中式を紙に計算して何がどうなったら、こうなるのかをしっかり理解することを行うと理解が進みます。そのためにも2次の微分方程式くらいまでは手で解けるようになっていたほうがいいです。

若い時に修得した制御工学の復習になりました。
ラプラスはやはり便利ですね。

いろいろな制御工学の教科書を読んできましたが、この本が一番分りやすかったと思います。

他の教科書ではさらっと流してしまっていて曖昧なまま読んでしまうギリシャ語の正しい
読み方や、微分や指数関数の性質などの基本的であるけれども大多数がきちんと理解できていない
部分の解説、他にも欄外解説なども豊富で初心者に親切なつくりになっています。

また、各章も講義で使われることを意識して編集されており、初めにこの章で学ぶことのポイント
終わりにこの章で学んだことのまとめを提示していて、知識を整理するのに非常に便利でした。

ビジュアルも教科書というより参考書に近く、取っ付きやすく理解しやすいように構成されています。

制御工学に初めて触る人にも、また一から確認し直したい人にもお勧めの一冊だと思います。0