日本人は、どんな肉を喰ってきたのか? の感想

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参照データ

タイトル日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?
発売日販売日未定
製作者田中 康弘
販売元エイ出版社
JANコード9784777931613
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 日本の民俗

購入者の感想

田中さんのマタギシリーズとでも呼べばよいだろうか。

世の中では日本は農耕民族だという事がまことしやかに語られている。
では狩猟民族から農耕民族への変更は何に依存したのか?
この様に民族や国家の性格付けする必要などないと思うのである。

日本人(少なくとも、日本人という概念は網野さんは15世紀前後からだと書いていたと思うが)あるいは
ネイティブジャパニーズはずっと肉を食べて来た事を疑う者は存在しないだろう。

さて本書である。
田中氏(1959-)が北から南まで駆け周り取材撮影した一冊。
いつもながら画像が非常に多いのでテキストの理解が進む。
生あるモノを頂いて生きる人間、そこにはレジャーとしての狩猟ではないヒトと野生との真剣な
対峙があるように思えた。

そして単に狩猟の取材に留まらない。
西表島の取材の中で、こんな文章が出てくる。
土建すべて悪いとは私は思わない。しかしながら、土建のための土建が大切な自分達の財産を破壊するのは
大反対だ。ましてや西表島は貴重な自然があってこその観光資源であり、若者が流入する原動力になっている。
日本各地の過疎地を見れば分かる通り、ダムを造っても橋を架けても高速道路を持ってきても若者はいなくなった。
地域振興に土建が不可欠なものでないことを証明している。中略 人を引き寄せる資産は末永く使えるのである。あの様なダム建設(西表で計画中の)建設を許すなら、世界自然遺産への登録は見送るべきだと思う。西表島の島民のみならず貴重で大切な遺産を守る勇気を持って欲しいものである。
引用ここまで

そしてこんなオヤジギャグな田中さんでもある
「その中はよくハブがいるから気をつけないと」
田中さん  「えっ!それはハブない、、、、、」 

こんな目次
第1章 南の島のカマイ―西表島(沖縄県八重山郡)
第2章 秘境の村の猪猟―椎葉村(宮崎県東臼杵郡)
第3章 山中の鹿肉のレストラン―宇目(大分県佐伯市)
第4章

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