ドアの向こうのカルト ---9歳から35歳まで過ごしたエホバの証人の記録 の感想

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参照データ

タイトルドアの向こうのカルト ---9歳から35歳まで過ごしたエホバの証人の記録
発売日販売日未定
製作者佐藤 典雅
販売元河出書房新社
JANコード9784309021553
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 宗教 » 宗教入門

購入者の感想

読み出したら、数時間終わりまで止まらない衝撃のノンフィクション。
母親は洗礼をうけて、現在も活動しております。
私は小学生から高校生の途中、神権学校の割り当てまでの活動でしたので、ゆる〜い感じで終わっています。
経済的、宗教的な理由から中学生時代、テレビ、新聞、雑誌、漫画等一切禁止され、英語の勉強にと長期間説得して買ってもらったポータブルカセットラジオ。
ラジオから流れてくる音楽、主にロックに夢中になり、音楽に心を奪われてはいけないという教えに背いているとビクビクしていました。そんな時「子どもたちに影響を与える音楽家は常に健全な歌を歌わなければならない」という趣旨の矢野顕子さんのインタビューを当時に読みました。証人と似た考えのミュージシャンもいるんだな〜と思っていたら、後に彼女も証人と知って驚きました。

母も私もゆるい性格なので、私にとって実害はなかったと思います。私は女性なのでしつけもそんなに厳しくされなかったと思いますが、大人になってから、我が家に遊びに来ていた長老兄弟が、協会が指導していた80年代の厳しいしつけは自分の息子にとって大きな間違いだった。自我が育っていない等ポツリポツリと呟かれたのが、衝撃でした。
完璧なはずのエホバの証人に間違いなんてあるのか?
それも尊敬する長老に!
そして間違いと思っていても、この人は活動をやめないのか?
厳しく育てたあんなに優秀な息子さんの心に父親としてよりそわなくていいのか?
そんな心情の吐露も我が家がゆるいから、誰にも他言しないと思ってつい、出たんだろうか?
私の弟自身も原因はわかりませんが、自己についてまだ格闘中のようです。

私は奉仕活動に熱心になれない、サタンの音楽に取り込まれた脱落者として自分自身を見ていました。
ただ、何でもかんでも、サタンと楽園で片付ける思考の放棄、ものみの塔以外の全ての宗教を排他的に扱うことの疑問、何回説明されても腑に落ちない終わりの時の計算方法等、ず〜っと心の片隅にあった疑問点がこの本で解決されてすっきりしました。

私の10代から抱えていた疑問が間違ってなかったことが、嬉しい。

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河出書房新社から発売された佐藤 典雅のドアの向こうのカルト ---9歳から35歳まで過ごしたエホバの証人の記録(JAN:9784309021553)の感想と評価
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