新傾向に完全対応! NMAT・JMAT再現問題集 の感想

NMATやJMATは、性格の縦軸と能力の横軸で9つのマス目のマトリックス表で評価される。
性格も能力も適合度高ければ、管理職への適性が一番高いと評価される。
しかし、性格が低いと、どんなに能力が高くても、9番中の6番までにしかならない。
性格が高いと、能力が低くても5番、ちょっとがんばって能力中にすればたちまち2番になる。
つまり、NMATやJMATでは性格適性が重要と言うことになる。
しかし、本書は性格の記述があまりにお粗末。無いに等しい。これではダメだ。

【NMAT　役職別の適性診断】（本書P181）

高）
性　5　2　1
格　7　4　3
　　9　8　6

　　能力　（高

洋泉社から出ている「完全再現NMAT(管理者適性検査)・JMAT(中堅社員適性検査)攻略問題集」のほうが性格検査を詳細に解説しているので、そちらを使うべきだろう。

※2015/06/08追記

洋泉社の「完全再現NMAT(管理者適性検査)・JMAT(中堅社員適性検査)攻略問題集」は全面改訂版がいつのまにか出ていた。どうやら、6月頭に出たばかりらしい。
問題も大幅追加され、解説もよりわかりやすくなっている。
特筆すべきは、JMATの性格検査の解説が以前に比べてはるかに詳しくなっていることだ。
JMAT独自の尺度などがあることが、洋泉社の全面改訂版に書かれている。

先日転職する際に課長採用を対象としてＮＭＡＴを実施すると
通知があったので、取り急ぎ新しめな本書を購入しました。

試験内容としては検査１〜４で構成され、１言語能力適性検査は
文章を読んで空欄補充や要旨選択など、２非言語能力適性検査は
集合やアルゴリズムなど、３性格検査、４指向検査で計るようです。

ＳＰＩを受験された方はそちらを思い出していただければと存じますが
企業において管理職などある程度キャリアを経たスタッフの
選考・昇進ステップに利用しているようで、そのような試験は
新卒以来10数年ぶりに受験するため、準備と実力を確認するために購入しました。

１・２とも難易度的には解けないレベルではないものの
35分で30問弱の出題であるため、回答スピードが要求されます。
ある程度馴れておくことが肝要で、一通り解法を習得できて
いれば十分及第点は取れると思います。

本書に関しては解法にも注力されており、初見の方向けでもあります。

一方で小生としては問題が２回分(＋ＪＭＡＴ１回分は不要でした)と
少ないので、体系的に纏めることで解法の分量を減らしてでも、
問題をもう１回分追加してバリエーションがほしいと感じました。
(実際受験した問題でも２は集合やアローダイヤグラムの出題方法が
異なり暫し戸惑ってしまいました)

因みに３・４は本書では記載されていません。
一概に数値化しにくい点もあることもあり、
また企業やポジションにより正解(適正?)が異なることもあり、
敢えて記載しなかったのかと思われます。
(個人的には設問に馴れるために回答なしでも記載してほしかった)

とはいえ全体的には問題を忠実に再現するだけでなく、
前述解法を丁寧に記載しているので、今後受験予定の方は
一読されてみると良いと思います。