犬たちの明治維新 ポチの誕生 の感想

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参照データ

タイトル犬たちの明治維新 ポチの誕生
発売日販売日未定
製作者仁科邦男
販売元草思社
JANコード9784794220639
カテゴリジャンル別 » 歴史・地理 » 日本史 » 明治維新

購入者の感想

開国と同時に洋犬が日本に数多く入ってきて、それまでの犬事情が大きく変化した。特定の飼い主を持たず、里や村に住み着いて地犬化した犬たちは異国人の目には不思議に映ったことだろう。犬を家族の一員として手厚く飼養するのが当たり前の欧米の考え方が犬たちに文明開化をもたらした。犬の飼育を届け出制にし、鑑札と畜犬税の納付を義務付けたあたりはかなりの変化と言えるだろう。しかしそれが犬の幸せにつながったかどうかは謎だ。裏を返せば鑑札のない犬たちは撲殺してもよいということでもあり、彼らが誰のものでもなかった時代から比べると、生き延びるのがいっそう難しくなったのではないだろうか。明日の身さえわからないけど自由な身と、食うに困らないけど自由のない身の違いだろうか。どちらがよいとか悪いとかの問題ではなくて、人間以上の環境の変化の波に彼らも揉まれたということだ。

後半では大の犬好きだった西郷隆盛の犬にまつわる歴史考察と明治以降ひろがった犬の名前に関する新解釈が紹介されている。「come here」を聞き間違えて、外国人の飼っている洋犬を「カメ」と呼ぶようになったことや、当時大流行した犬の名前「ポチ」の由来などを探究する。私はポチはフランス語のプチ(putit)からきているものだと思っていたが、新説を知ってちょっとびっくり。

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